石灰窒素の一般的な使用例
石灰窒素は通常の窒素質肥料以上の作用があります。応用によっては高濃度で特殊効果をもたらします。
下記使用例で作物を傷めることがなく使用が可能です。
石灰窒素の施肥から播種及び定植までの待機期間
石灰窒素を作物の定植又は播種前に施肥する場合は、シアナミド成分が土壌中において尿素又はアンモニア態になるまで定植又は播種を控えてください。
シアナミドの分解は土壌水分がすべてで、土壌で分解を促進し、肥料として作用します。
通常の待機期間:10kg/10アール当り2 ~ 3日
石灰窒素”ペルカ”を10アール当り40kgを施肥した場合、播種及び定植までには8 ~ 12日間の待機が必要です。
一般的施肥
- 作物の茎や葉が乾燥した状態で湿った土壌の状態の時に石灰窒素を追肥します。
- 石灰窒素の追肥は肥料効果及び除草効果等が得られます。
追肥
石灰窒素は特定の作物に対して追肥が可能です。
石灰窒素の追肥時期は作物の生育段階と作物により異なりますので、個々の作物に対する追肥は適用方法に準じて施肥してください。
使用例
石灰窒素を均一に散布する事によって有害雑草や病害虫を軽減する効果があります。
石灰窒素 粒状”ペルカ”は通常の肥料散布機で施肥することができます。
肥料散布機にもよりますが10 ~ 28m幅の散布が可能との実例があります。
石灰窒素の防散及び粉状はあらゆるタイプの箱型散布機で散布できますが、回転式の散布機の場合は防塵対策が必要となります。
使用上の安全対策
作物が根疲れにかかっている時期は一定期間石灰窒素の追肥をさけてください。
石灰窒素を散布するとき、他の作物にかからないように、注意してください。
播種又は移植に当り、暖地では3 ~ 7日前、寒地では7 ~ 10日前に施肥して土とよく混ぜて下さい。
使用の際は、窒素過多にならぬよう、窒素肥料全体としての使用量に注意してください。
水質保護地域区
ドイツでは水質保護地域で石灰窒素を使用することが出来ます。
もちろん肥料の使用量は作物の栄養要求にあわせ、既存の使用例に準じて使用してください。
日本では石灰窒素の水産動植物に対しては、通常の使用例では影響は少ないですが、一時に広範囲に使用する場合には、十分注意してください。
契約栽培 / 粗放農業
農薬の散布が許可されない栽培法でも、石灰窒素の散布が可能な場合があります。
加えて、石灰窒素は肥料効果、植物衛生効果で作物の健康を維持します。
石灰窒素の使用割合は一般の窒素質肥料と同様に、作物の窒素要求量及び土壌中の窒素残量を考慮して施肥してください。
石灰窒素を使用する場合は取り扱い説明書をご覧ください。